キッチンカーの縁の下

キッチンカーの出店料、相場はいくら?無料〜有料まで全国の実例で解説

「キッチンカーを始めたいけれど、出店料って実際いくらかかるんだろう」——出店場所を探し始めると、最初にぶつかるのがこの疑問です。

出店料はキッチンカー経営における”家賃”のようなもので、利益を大きく左右します。それなのに、料金体系がはっきり示されていない募集も多く、初心者には相場がつかみにくいのが実情です。

この記事では、これから出店場所を探す方に向けて、出店料の仕組み・場所別の相場・無料で出店できるケース・支払いで失敗しないための注意点を、できるだけ具体的に整理しました。


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出店料には2つのタイプがある

まず押さえておきたいのは、出店料には大きく2つの料金体系があるということです。募集を見るときに「これはどちらのタイプか」を意識するだけで、判断がしやすくなります。

固定制(決まった金額を払う)

1日あたり〇〇円、と金額があらかじめ決まっているタイプです。売上がいくらであっても支払う額は変わりません。

メリットは、コストが事前に読めること。「この場所は1日5,000円」と分かっていれば、その日にいくら売れば黒字になるかを計算しやすくなります。一方デメリットは、売上が振るわなかった日でも満額を払わなければならないこと。天候に左右されやすい屋外では、ここがリスクになります。

変動制(売上の何%かを払う)

売上の〇〇%を出店料として払うタイプで、「歩合制」とも呼ばれます。相場は売上の10〜20%程度が一般的です。

メリットは、売上が少なかった日は支払いも少なくて済むこと。集客が読めない場所や初めて出るイベントでは、赤字になるリスクを抑えられます。デメリットは、売れた日ほど支払いも増えること。好調な日に「思ったより手元に残らない」と感じる場面もあります。

固定+変動の組み合わせ

大規模なイベントでは、「固定〇〇円+売上の〇〇%」という組み合わせ型も見られます。集客力の高い会場に多い形ですが、固定と歩合の両方を負担するため、出店前に総額の見込みをしっかり立てておく必要があります。

初心者へのひとこと
売上が読めないうちは、変動制のほうがリスクは小さくなります。初めての場所・初めてのイベントは「変動制があれば変動制を選ぶ」くらいの気持ちでいると、大きな失敗を避けやすくなります。


場所別・出店料の相場

出店料は「どこに出るか」で大きく変わります。代表的な出店場所ごとの、おおよその相場をまとめました。

※以下はあくまで一般的な目安です。同じ種類の場所でも、地域・曜日・集客力によって金額は上下します。

出店場所 固定制の相場(1日) 変動制の相場
公園 1,500円〜10,000円
オフィス街・住宅街 5,000円前後 売上の15%前後
商業施設・駐車場(平日) 5,000円〜100,000円
商業施設・駐車場(土日) 10,000円〜150,000円
大学 5,000円前後 売上の15〜20%
地域のお祭り・マルシェ 数千円〜20,000円
大型イベント・フェス 30,000円以上のことも 売上の15〜40%

こうして並べると幅の広さに驚くかもしれませんが、ポイントはシンプルです。集客力が高い場所ほど出店料も高い。これが基本の構造です。大型フェスの出店料が高いのは、それだけ多くのお客様が見込めるからで、出店料は「場所代」というより「集客力を買う費用」だと考えると腑に落ちます。

縁の下の実例から見る相場

ここで、縁の下の出店募集ページ(/offers/)に実際に掲載されている募集から、いくつか例を挙げます。机上の相場ではなく「いま実際に募集されている条件」なので、リアルな感覚をつかむ参考にしてください。

千葉県・コーヒーフェス(地域イベント)
キッチンカーの出店料は、1日参加で10,000円、2日参加で18,000円(いずれも固定制)。複数日に出ると1日あたりが少し割安になる、という料金設計です。

兵庫県・音楽イベント
出店料は固定制ですが、車両のサイズで金額が変わります。4t未満のキッチンカーは5,000円、4t以上は7,000円。「キッチンカーなら一律」ではなく、車両の大きさで料金が分かれるケースがあることがわかります。

若者企画のイベント
出店料は無料。主催者がにぎわいづくりを目的にしているイベントでは、このように無料で出店できる募集もあります。

このように、同じ「イベント出店」でも条件は一つひとつ違います。日数で変わる、車両サイズで変わる、そもそも無料——募集情報を見るときは、必ず個別に料金体系を確認する習慣をつけましょう。


出店料が「無料」のケースもある

数は多くありませんが、出店料が無料の募集も存在します。初心者にとっては挑戦しやすい入り口になるので、知っておいて損はありません。

無料になりやすいのは、次のようなケースです。

ひとつは、自治体や公的機関が関わるイベント。市町村や観光協会が主催する催しでは、地域のにぎわいづくりが目的のため、出店料が安価または無料に設定されることがあります。

もうひとつは、主催者が「キッチンカーに来てほしい」と考えているケース。新しい商業施設のオープニングや、集客の核としてキッチンカーを呼びたいイベントでは、出店料を取らない、まれに謝礼が出ることもあります。

ただし、無料には無料の注意点があります。出店料がかからない代わりに、電源が用意されていない、スペースや時間に制約がある、といった条件がついていることが少なくありません。「無料だからお得」と即決せず、後述するチェックポイントを必ず確認してください。

縁の下の /offers/ にも、出店料無料の募集が掲載されることがあります。「無料」で探してみたい方は、募集一覧から条件を見比べてみてください。


出店料で失敗しないための4つのチェックポイント

出店料は「金額」だけを見て判断すると失敗します。申し込む前に、最低でも次の4点を確認しましょう。

1. 料金体系がはっきりしているか

出店料に法的な決まりはなく、料金体系が明示されていない募集もあります。固定なのか変動なのか、金額はいくらか——あいまいなまま申し込むと、後でトラブルになりかねません。不明な場合は、申し込み前に主催者へ必ず確認してください。

2. 電気・水道などの費用が含まれているか

出店料とは別に、電源使用料が必要なケースがあります。逆に「電源は各自で用意」=発電機が必須、という募集もあります。出店料に何が含まれ、何が別料金なのかを切り分けて把握しましょう。

3. 売上の見込みと釣り合っているか

出店料そのものの高い・安いより大切なのが、その場所でどれくらい売れそうかです。出店料5,000円の公園と、30,000円の大型フェス——後者のほうが高くても、売上がそれ以上に見込めるなら結果的に得になります。「出店料 ÷ 想定売上」で、自分の中の基準を持っておきましょう。

「実際にどれくらい売れるのか」を現役オーナーの実例で知りたい方は、キッチンカーは1時間でいくら売れる?現役オーナーが実例で語るピーク時売上のリアル もあわせてお読みください。

4. 最低売上保証の有無

イベントによっては、売上が一定額に届かなくても主催者が補填してくれる「最低売上保証」が付くことがあります。天候に左右されやすい屋外イベントでは、これがあると安心材料になります。募集要項に記載があるか確認してみてください。


まとめ

キッチンカーの出店料について、要点を振り返ります。

  • 料金体系は「固定制」「変動制」「組み合わせ型」の3つ。売上が読めないうちは変動制がリスクを抑えやすい
  • 相場は場所によって大きく異なり、公園なら1日数千円、大型フェスなら数万円以上のことも。集客力が高い場所ほど高くなる
  • 出店料無料の募集も存在するが、電源やスペースの制約がついていないか要確認
  • 出店料は金額だけで判断せず、「料金体系の明確さ」「付帯費用」「想定売上との釣り合い」「最低売上保証」をセットで確認する

出店料は、キッチンカー経営の利益を左右する大切な要素です。一つひとつの募集をていねいに見比べて、自分のお店に合った場所を選んでいきましょう。

縁の下では、全国のキッチンカー出店募集を掲載しています。料金体系や条件を見比べながら、出店先を探してみてください。

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滝澤 仁

この記事を書いた人

滝澤 仁
株式会社セレーノ代表 / キッチンカーの縁の下 運営者・業界19年

長野県在住。2005年にキッチンカーで起業し、フランチャイズ本部・中古車両売買・業界メディアを手がける。出店する側・集める側・支える側、すべての立場を現場で経験してきた。

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